ジャララバードの中心部から外れたところにファームハダ小中等学校がある。
ここは校舎がない。青空教室だ。雨になれば休みだ。
2002年に訪れたときには子どもの数も少なかった。戦争が終わった直後で、避難していた人たちがまだ戻ってきていなかったからだ。
いまは子どもの数はなんと4000人の大きな学校だ。
午前中は男の子、午後から女の子の二部制だ。
ファームハダ地区は戦乱を避けて各地から避難してきた国内難民が住み着いて出来たキャンプだ。そのため貧困家庭の子どもだ。
「青空教室では周りに気が散って子どもたちが授業に集中できない」「たくさんのジャーナリストが取材に来たが、なにも良い結果をもたらさなかった」とナジブラ校長は言った。
もう二〇年以上も前から、ここのこどもたちは青空教室で勉強してきた。
校舎を建てて欲しいと政府に要求しているがここは町との境界線上にあるので建設できないと言われた、という。
学校に来ることが楽しいと言う子どもたち。青空教室でも子どもたちの瞳は輝いていた。
2009年12月28日
ジャララバード通信6
posted by M at 22:53| アフガニスタン